〜 「動く」から「使い続けられる」システムへ。
エラーハンドリングの極意と、出力品質を安定させる高度な調整術 〜
GASとAIを連携させると、個別のプロンプト実行では起きなかった「システム特有の不具合」が発生します。これらを想定内に収めるのが実務の要です。
| エラー分類 | 原因 | 現象 |
|---|---|---|
| 実行制限 (Quotas) | GASの6分制限、1日あたりの実行数制限 | スクリプトが途中で止まる |
| API制限 (Rate Limit) | 短期間の過剰リクエスト (429 Error) | AIが「今は答えられない」と言う |
| 品質のブレ | 大量処理中のハルシネーション | 特定の行だけ回答がデタラメになる |
Gemini 3.0 API から返ってくるエラー数字の意味を理解しましょう。
1分間に投げられるプロンプト数が限界を超えました。リクエストの頻度を落とす必要があります。
プロンプトが空であるか、安全フィルター(セーフティ)に抵触し、AIが拒絶しています。
Google側のサーバーが一時的に不安定です。数分待ってからやり直すのが正解です。
機密性の高いビジネス文章を扱う場合、AIの安全フィルターが過敏に反応して回答が止まることがあります。API設定で `safetySettings` を緩和(BLOCK_NONE)に設定することを検討しましょう(※コンプライアンス遵守が前提)。
エラーが起きたら即座に諦めるのではなく、少し待ってから自動でリトライさせます。
ブラウザの開発者ツールと同様、GASにもログ機能があります。変数の内容を逐一出力させることで、バグの原因を即座に特定できます。
GASなら、シート上の複数の値を組み合わせて、1つの「最強のプロンプト」を動的に生成できます。
AIには「最大出力トークン数 (maxOutputTokens)」の設定があります。これが小さいと、長文の回答が途中でブツ切りになります。
GASが100件の未回答メールを特定。
API制限に当たりながらも、バックオフ機能で全員分の返答案を作成。
作成された案を人間がシート上で一括レビューし、1クリックでGmail一括送信。
Google Drive内のPDFやテキストファイルをGASで読み込み、その内容をAIに渡すことで、「社内規定に基づいた回答」をさせる簡易的なRAG(検索拡張生成)が構築可能です。
Gemini 3.0 × Vertex AI なら、Drive内の重要情報をAIに渡しても、それが一般の学習データに流出することはありません。セキュアな「社内専用AI」の完成です。
1回数円のAPIでも、数万件のループ処理を誤って無限ループさせると、思わぬ請求が届きます。
| 管理項目 | 推奨アクション |
|---|---|
| 予算アラート | Google Cloud コンソールで「月間3,000円」等のしきい値を設定。 |
| トークン量監視 | プロンプトの文字数を制限し、無駄な長文を省く。 |
| 実行時間の整理 | GASの「6分制限」を超える場合は、時間を分けて実行する(連鎖実行)。 |
一度作ったプロンプトは完成ではありません。AIの回答を定期的に監査し、微調整を行います。
シート上の変数構成を決める
100件のデータを一気に処理
NGな回答が含まれていないか?
例外処理の文言をプロンプトに追加
Complete Automation
全6編の研修を通じて、あなたはAIの「仕組み」から「コードによる支配」までを修得しました。
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ご清聴ありがとうございました。
共に素晴らしい未来を創りましょう。